見習わないと
マチュピチュへ向かう汽車の中
チリ人のファミリーと一緒になった
ちょっと
トミーリージョーンズに似たお父さんは
ひとり娘を通して
色々聞いてくる
娘曰く
違う言語を学びたいのだと
また
ジミーのホテルのレセブショニスタのおばちゃんは
部屋の掃除の後
部屋にこもってラジオでも聞いているのかと思いきや
英会話が聞こえて来た
南米でも
よほど田舎に行かないと
英語を話せない人はいない
むしろ
トリリンガルな人が多い
忙しさにかまけて
英語もスペイン語も疎かにして来た自分としては
なんだか恥ずかしい
それにしても
そんなに一重が珍しいのかな?
差別的でもないけれど
オレの一重にみんな
興味津々
しかも
一重は中国人だと思ってる
一応
オレに気を使って見えないようにジェスチャーをしてる人や
堂々と聞いて来る人
サングラスしてると
日本人だとわからないオレだけど
別に気になんないから
そのままにしてるけど
お互いがどう思うかで
差別的とか言われる
オレは気になんないけどなー
着いたー、ナスカ
さてさて
無事?着きました
というのも
このバスはナスカ経由リマ行きなので
万が一にも乗り過ごさないよう
ちょこちょこ
Googleマップで見ておりました
4,000メートル越えの山肌に沿って走る
ワインディングロード
でも
マチュピチュへ行く時の恐怖に比べたら
ちゃんと整備された自動車道で
安心でした
でもでも
車酔いする人は向いてないですね
晩飯もでましたー
SIVAバスで
初めての女性アテンダントさん
そんで
ナスカに入ったのに
スピードを落とす気配が感じられません
思わず
運転室へ行き
ナスカナスカと連呼
すると
CAさんが起きて来て
あわてて運転士とお話
やはり
行き過ぎてました
しかも
戻らないと
かわいいCAさんが
手を合わせてごめんねをするので
やむを得ません
朝ごはんを持たされて
道端で降ろされました
約2キロ、、、
歩き始めると
ププッとタクシーが、、、
声をかけるも反対なので
行ってしまいました
すると
しばらくして
同じタクシーが戻ってきました
やったー
寝起きの歩きはきつい
4ソルでホテルまで
ホテルに着き
ナスカフライトのツアーをお願いすると
9時にホテルに行くよー
80ドルだよー
高いなー
落ち着かないなー
でも
曇りの朝の方がよく見えるかも
ペルーのコルコバード?
さてさて
結局
ジミーのホテルに泊まった
アリエルとセバスチャンが
同じホテルだったからだ
しかも
今朝気づいたのだけど
昨日のボリビア人の親子も同宿だった
チケットオレが買ってやったのにー
って言ってくれてた
でも
名前とかパスポート番号とか入ってるけどね
さて
散歩がてら
バスのチケット買いに広場へ
一昨日とは違うけど
ナスカまでのチケットを買う
、、、朝飯食いに出たんだけど
道に迷い
反対側に来ちゃってた、、、
結構するね
190ソル
1ソル、35円くらい?
12時間のバス旅
、、、
宿に戻り
ナスカの宿も取る
洗濯物がたまってる、、、
昨日もみんなにクレイジーだと笑われた
で
旅行社の人に
市内散策の有料チケット?持ってるかと聞かれ
無いと答えると
回り道だけど
キリスト像までタダだぞ
と教わる
雨の降りそうな中
歩き出すが
出たー
階段
またかよ
死ぬほど後悔しながら
登り切る
めっちゃいい景色
あれ?
珍しい
日本人ツアーの一行に出会う
キリスト像を見るが
コルコバード見ちゃった後だから
うーんってな感じ
下山しようとすると
激しく雨が降って来た
階段の途中の庇のところで雨宿り
1時間くらいで雨もやむ
広場に戻ると
靴磨きのダニエルがいた
仕方ない
綺麗にしてもらうか
1ソル
結構丁寧だ
チップを渡す
ダニエルに朝行けなかったレストランを聞くと
そこもいいけど
すくそこのリモがいいよ
というので
そこへ行く
おいおい
めっちゃ高級店じゃねーかよ
しかも
これは日本人御用達だな
マチュピチュ
さてさて
無事に真夜中に帰って来ましたよ
三万歩、177階分
本当にボリビア人のクラウディオ、26歳と
チリ人でお父さんが北海道大学にいたこともある
オハイオ在住のティエネ
そして
チリ人のアリエルとセバスチャン
チリ人のポリスマンかと思っていたら
ペルー人カップルだった二人
本当に楽しかった
で
翌朝
8時半に朝飯を食べ
9時にチェックアウト
10時に出かけるよ
と辺りを散策
昼飯を仕入れ
オレはなくしたサングラスの代わりを買う
彼らはその間教会へ
で
チケットの払い戻しをお願いしに言ったんだけど
即答出来ず
後でメールで知らせる
と言われたので
2人にチケットはあきらめる
と言うと
残念だけど
それがいい
今日のスケジュールはタイトだから
残念だけど、と、、、
それはもう仕方ない
そうそう
2人へのお礼になにか記念になるものをプレゼントしたいと
お土産物屋さんへ
すると
昨日
飲みながらカードゲームをしたんだけど
そのトランプがお下劣な絵の描かれたカードだったのね
それが偶然3つあったので
即決、、、
10時になり
線路を歩き出す
30分後
いよいよ
マチュピチュへの道
大きい荷物を5ソルで預け
歩き出す
まぢか?
階段の急勾配、、、
ここを1時間で登るとか
高度にして
460m、、、
まぢか〜
でも
マチュピチュの入り口には
11:30にはつかないと行けない
必死で登る
ティエネとセバスチャンが気遣ってくれるが
途中
イタリア人の若者がチケットなくしたと半泣き
人の良いティエネはケータイで
色々手を尽くす
とりあえず
入り口まで行くと先へ行く
オレは
休憩しながら
降りて来る人たちに
応援されながら
やっと10分遅れで
入り口へ
やったー
でも
ここまで
バスで行けるのです
爺さん婆さんも来るわけだよ
でも
若者たちは当たり前のように歩き
きつかったー
でも
そこからは絶景
午後から雨が降るかも
と言ってたけど
日も出てきた
でも
向こうの山で遠雷がしている
3時になり
雲行きが怪しくなって来たので
バスで下まで降りる
めっちゃ混んでるし
雨も激しく降り出した
でも
荷物を預けた下界に着くと
晴れている
はるか向こうにマチュピチュが見える
行きは全然分からなかったのにね
そこで昼飯を食べる
朝買っていたパンにハムとチーズを挟んだランチ
でも
そこからまた大変だった
重い荷物を担ぎながら
水力発電所のバスが待っている場所まで
線路を歩かなければならない
5時にはバスが出る
1時間くらいだよ
とティエネは余裕
そっか
ならいいや
それが間違いだった
線路は歩きづらく
反対から人が来る
オラー
お挨拶しながら
その度に砂利道によけてあげる
気がつくと
時間がない
スモーカーの3人はさっさといなくなり
気がつくとクラウディオと2人
飲み物もない
でも
最後に
近所の人が線路沿いの掘っ立て小屋で
カットスイカを1ソルで売っていた
めちゃうま!
生き返った
あまいし
ジューシー
周りを見ると
みんな、どんどん走っている
みんなも時間がないんだ
オレたちも
最後には走り始めた
雨も激しく降って来た
スイッチバックの線路を横切り
やったー
バスだー
五分遅れで
到着、、、
後はほぼ記憶がない
怖い崖の道も
ワインディングロードも
高度差2700mも
完全に疲れ切っていた、、、
途中
晩飯の屋台のハンバーガーがやたらうまかった
コーラも、、、
既成のパテと脂たっぷりで挙げた目玉焼き
レタスとポテトを挟んで、、、
5ソルだよ
こんなにうまいハンバーガーは初めてだった
そんなこんなで
23:30
無事クスコに着いたのだった
まさにデスロード
さてさて
現在
マチュピチュの名前もいまいちわかんない
ホステルにいます
またホステルかいって?
いやいや
往復のバス代
三食付き
ホテル代込み
チケット代込み
入ってないのは
トイレ代
まず
バスで水力発電所まで行き
そこから二時間歩く
翌日
マチュピチュで朝日を見るから5時起き
というツアーでした、、、
プルマングループというところが主催して
ジミー爺さんは
いわゆるブローカー
で
8時に流暢な日本語で
行こう行こうと
でも
そんなときに限ってホテルは混んで来た
奥さんのマリールースに指示し
オレとチリ人カップルを連れ出す
集合場所の四つ角には
すでにミニバスが停まっている
俺だけ先に満杯のバスに詰め込まれ
スタート
ここから地獄のドライブが始まった
すぐさまガソリンを満タンにし
先にしておけよ、、、
さらにボディを揺さぶったり
前後に動いて
とにかく満タンにしたいみたい
ということは
それだけ走るってことだ
爺さん婆さんで満載のバスは
まずは2時間走り
のどかなレストランで休憩する
そこへ
ペルーレイルの汽車が通過する
そこからが大変
気がつくと
山肌をジグザグに通した道を
ひたすら駆け上がる
その高度
4000m
向こうの山は雪が見えている
高度のアップダウンと
ワインディングロードに
数人が気持ち悪くなっていた
ようやく
四時間近く走っただろうか?
高度は1300m
暑い、、、
バイキング形式のメシを
みんな皿にてんこ盛り
負けじとオレもてんこ盛り
約1時間の休憩ののち
今度は
エアコンの効かない車内で
窓を開けろ
埃が入るから閉めろ
と険悪な雰囲気に、、、
左手を見ると
断崖絶壁にはりつくように
道が走っている
崖からは落石の名残が多数
乾季でよかった、、、
心の底からそう思った
さらに
遅いバスを少しの隙間を見つけては
抜きにかかる
いやいや
ガードレールもない
こんな道で落ちたらどうすんの?
そうこうするうち
もう少しで降りるポイント
と思ったら
左後ろがパンク
若いドライバーはのそのそ交換を始める
思わず手伝ったよ
崖の道でパンクしてたらどうすんの?
冷や汗ものだよ
そして
予定より30分遅れで到着
管理事務所で記帳
ここから2時間歩くんだけど
お金がいくらかかかるらしい
年寄り連中はみんな汽車に向かう
え?
高いんじゃないの?
いまいちわからないまま
チケット購入に並ぶ
横入りされたり
かなりキレ気味のオレ
二度とマチュピチュなんか来ない
とぶつくさ呟く
何とかチケットを買い
コロンビア人の少し年配カップルとくつろぐ
70ドルだよ
往復で、、、
ようやく汽車に乗り込む
思わずビール飲んじゃった
汽車が走る横を
歩く人たちの姿が見える
これが
日本人にしか通じない
スタンドバイミーロードだ
そうそう
着いたらホテルにチェックインしなきゃと
ジミーの書いた契約書を見る
え?
ホテル名わかんない
あれ?
オレ
どこって聞いたよね?
書いてたよね?
書いてない
んー
しゃーない
着いたら最寄りのホテルに入って
もめちゃえ
と開き直る
のそのそと走る
トラブル続き、だけど楽しい
今回
まだ目的のマチュピチュに行けてないんだけど
アミーゴがたくさんできた
まず
同じバスの爺さん婆さん
広場でオレを見つけると駆け寄って来た
死ぬまでアミーゴだって
おいおい
すぐじゃねーかよ、、、
うそ、ごめん
さらに
オレの前に座っていた父子
名刺までもらった
で
今回サイコーのアミーゴたち
、、、
駅には
40分ほどでついた
ホームとホテルや売店が隣接してる
ものすごい山々に囲まれた小さな村だ
熱い水という名前の村は
いつしかマチュピチュ村に変えられている
着くやいなや
案内所が見つからないので
警察署へ入る
どこのホテルに行きたいんだ?
と聞かれたので
ホテル・アグアスカリエンテス
と言うと
呆れたような口調で答える
ここはみんなそうさ
そうだよね、、、
とか言いつつ
電話してくれたり
英語が話せそうな人を連れて来てくれたり
でも
ラチがあかず
広場に行けと
インフォメーションがあるからと
礼を言ってすぐそばの広場へ
いやいや
閉まってるし
5時までだよね
途方に暮れつつ
辺りの景色を撮っていると
まてよ
なんだかブローカーみたいな人たちが
ノート片手に片っ端から
声をかけている
客引きか?
聞いて見るか
と
声をかけるとプルマンは向こうだと
ははーん
見えてきた
クスコのブローカーはバスの手配
現地のブローカーは
宿と食事
チケットの手配
これだな
そう思いながら
親切そうなブローカーに再度声をかける
多分何とかって奴だと
連れて行ってくれた
ビンゴ!
ようやくホテルまでたどり着けそうだ
しばらく待っていると
数人の若い子たちも集まって来た
お互い挨拶すると
一人が英語と何故だか簡単な日本語がわかるので
君の通訳をするよ
と言ってくれた
そもそも
英語のガイドがつくと言われたのに
運転手兼ガイドは
スペイン語のみ、、、
おいおい、ジミー爺さん
話が違うじゃないかよ
でも
本当のトラブルはこんなもんじゃなかった
チリ人のコと
そのボリビアのコと
同じホテルに向かい
Wi-Fi繋げたり
充電しようとした矢先
ボン!
ショートした
みんなで割り勘し
ヒューズを戻してもらうも
電源が戻らず
結局
他の部屋に案内される
シャワーを浴び
スッキリして
色々と雑談してると
メシいこうだって
そうそう
晩飯もついてるの忘れてた
で
先ほどの広場に集合
いつのまにそんな会話になってたんだ
そうだ
明日の予定はどうなってるの?
って聞いたら
この後
あって説明するって言ってたっけ
どうやって?と思ってたんだ
メシをみんなで食うなら簡単だ
そこに
爺さん婆さん連中が
オレを見つけて
ハグして来た
おー
みんなで飯かー
そうだよね
同じバスだもんね
でも
なんだか揉めている
飯屋で?
なんでもいーよ?
そうじゃなかった
チリのコにこっち来いと手招きされて
みんなから少し離れると
こう言われた
明日のマチュピチュで朝日を見るチケット
買ってないんだって
オンラインで買ってたチリ人カップルだけ
朝日が観れるとのこと
え?
おれたちは?
昼からのチケット、、、
一番もめているのは
午後には飛行機でリマまで飛ぶ人
そりゃそうだ
みんな予定があるからね
そうだ
オレもだ
明日の午後1時の汽車のチケット買ってんだった
1時間はもめてたかな?
ボリビアのコがそこを離れ
どこかへ
すると
チケットをキャンセルできるかもしれないと
別のインフォメーションへ連れて行ってくれた
でも
そこではダメで
駅のチケット売り場でないとダメだそうだ
でも
すでに閉まってある
仕方ない
それも人生だ
それより
いい友達ができた
と言ったら
めっちゃ喜んでくれた
彼らは
晩飯を食いながら
ネットをつなぎ
手数料を取られるか
チケットがダメになるかは
わからないけど
24時間前だから
何とかしてみると言ってくれた
なんていい奴らなんだろ
意気投合し
飯の後
飲みに出る
チリ人カップルと
他のチリ人の若い子二人も合流
チリ人カップルは
実は旦那さんは警察官
めっちゃいい人の雰囲気漂い
ジミーのホテルから一緒だったんだけど
バスが違い
ここで再会
めっちゃマッチョなんだよ
奥さんはペルー人
若い子二人はスペイン語のみ
ボリビア人のコと
チリ人の子は
オハイオで知り合ったらしい
チリの子は今もオハイオに住んでいる
ボリビアのコは
明後日からラパスで仕事を探す前に
マチュピチュへ誘われたとか、、、
おんなじじゃん
くだんない話に花を咲かせ
時折
難しい話は通訳してくれる
ジェンガをしたり
カードゲームをしたり
気がつくと
村はあれだけの喧騒を忘れ
すっかり
静かになっていた